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X100 series, the size and the weight

X100系は括ってしまえばコンデジと呼ばれる範疇に入る。しかし昨今の基準を考えればそのサイズや重量はDSRLなどより「比較的」軽量コンパクトなだけで、ポケットに入れるのは多少無理があるしやはりずっしりとしている。単焦点レンズ固定式デジタルカメラと考えた方がしっくりくるだろう。ファインダーなどを含めてフル機能を持ったラインアップとしては現在、他にLeica QやSonyのRX-1RM2があり、そのなかでもっともコンパクトなものがX100シリーズ。見た目は知ってのとおり往年のレンジファインダー機を彷彿させるクラシックな佇まいだ。

X100Sを買って最初のころはちょっと重くて大きなカメラという印象だったが、使い込んで行くうちに必要最小限の大きさということに気付いた。道具には程よいサイズや重さというものがある。金槌や彫刻刀、テニスラケットやゴルフクラブなどといったものを小さくしてしまうと使い勝手が悪くなるのは想像に難くなく、おそらくカメラもそういった道具の一つ。両手で構え、ファインダーを覗き、構図を決める。露出を変える。シャッターボタンを押す。慣れていることも影響していて撮影時にはX100シリーズのサイズや重量感がほしくなる。
コンデジはもっと軽くて小さいのにと思う人もいるだろう。ファインダーがあってなおもっと小さなカメラもある。しかし、携帯性と実際の撮影における実用性や心地よさを天秤にかけてバランスしていくと、うまく均衡を保てるのがこのくらいなのではないか。

ひとむかし前のレンジファインダー機はどれもサイズが似たり寄ったりで、基準となるのがLeica M3のW138×H77×D33.5というサイズ。対してX100シリーズ最新機のX100FはW126.5xH74.8xD52.4 (最薄部 32.0)となっており、横幅を少し削っている以外はM3とあまり変わらない。これをして真似ていると揶揄するのは簡単だが、そうではなくファインダーを持つカメラとしての最適サイズがこのくらいにあるのではないかと考えている。

存在感を失わないサイズと重量はゴロリとした金属塊を思わせる。四代目でもなおチルト機能を搭載しないのはその印象と質感を損なわないためか。

Yusuke Shinozaki